木製フェンスとクラッシュレンガのお庭

ナチュラル・カジュアルなお庭には、植栽と木製のアイテムがよく合います。シンプル・モダンなお庭から植栽を取り入れたくなるお庭へデコレーションしました。

緑が映えるための赤と黄色

緑の葉の中に赤や黄色の花が咲いているとキレイに見えるように、緑の葉を赤や黄色の中に入れると緑が映えて見えます。「補色」の効果です。緑色を中心に考えた場合、補色は”赤色”、中差色相が”黄色”と”青色”となります。”青色”は空が青く見えるため、あえて加えません。また、彩度(色味の強さ)が大きいものどうしの組み合わせにすると、よりカジュアルなイメージになります。
今回ご紹介するお庭では、「緑をどんどん取り込みたくなるお庭」として計画させていただきました。

ほぼ施工前
フェンス地杭のみ施工した状態です

上の写真は、ほぼ施工前、フェンス地杭のみ設置し終えた時点の写真です。ウッドデッキと花壇、コンクリート平板がすでに設置され、他の部分は水洗砂利が敷いてある状態でした。
どちらかというと、クール・モダンなイメージです。
オーナー様のイメージをお聞きした上で、「緑のあるナチュラル・カジュアルなお庭」にデコレーションさせていただきました

施工後
赤のラインを奥に設け色数を増やしました

ウッドデッキのある位置にリビングの大きな窓があり、窓からの景色にアクセントがつくようにフェンスとクラッシュレンガのラインを設置しました。
コンクリート平板やクラッシュレンガの箇所に、プランターを置いていただいて”最終完成”していただくプランです。
リビングからの景色が最終的に華やぐイメージ、伝わりましたでしょうか?
実は、奥に設置した人工芝はリビングからはあまり見えません。お庭に出てから見えるような位置にしてあります。
色イメージを中心に考えてプランしたのですが、出来上がった後にお子様が人工芝の上でコロコロ遊んでらっしゃるのを見て私が癒されてしまいました(笑)

木のテクスチャーで”優しく”仕切る

フェンスの素材は大きく分けて、今回の木製のほか、金属製、樹脂製のものがあります。それぞれに持つイメージが異なりますので、予算的な条件などもありますが、全体的なイメージに合わせてテクスチャーをチョイスしています。
アルミ型材(かたざい)のフェンスでは、木目のラッピングをしたものが各メーカー様から販売されています。仕上がりが木の温かみのある見た目ですので、ナチュラルな雰囲気のまま仕上げることが可能なうえ、素材がアルミですので、ほぼメンテナンスの心配がありません。
木製のフェンスは定期的に塗装メンテナンスしなければなりません。しかし、本物の木にしか出せないテクスチャーや風合いがあります。デザインの自由度もあります。
緑のお世話ができる方なら、きっと木製のフェンスのメンテナンスも可能だと思います。

クラッシュレンガで自然な赤色を

クラッシュレンガは、レンガを砕いて砂利状にしたものです。
レンガは工業製品ですので自然物ではないのですが、焼きもの特有の温かみがある素材です。砂利のごとく砕いてあり、砂利と同じように使用します。色味がレンガそのものですので石でできた砂利とは雰囲気が変わります。粒が大きい為、普段歩いたりしない部分に使うのがおすすめです。

施工後
通路部分は砂利舗装にしました

今回は木製フェンスとクラッシュレンガを使ってお庭をカジュアルにデコレーションした例をご紹介しました。
モダン、シンプル、ナチュラル、それぞれのイメージで似合う素材が色々ありますので、選ぶだけでなく、配置したり、育てたりする楽しみが続くのがエクステリアの楽しみの一つです。

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